大きい物置ほど組むのが大変、とは限りません。
据え付けで「一人では手が回らない」となる工程は、小型と中型・大型でそれぞれ別の場所にあります。
物置選びで最初に迷うのは、「小さいので足りるか、大きいのが要るか」。
この記事では、実際に据える側から見た区分の違いを整理します。
物置はまず「小型」と「中型・大型」の2つに分かれる
物置は、メーカーが違っても「小型(収納庫)」と「中型・大型」の2つに分かれます。
呼び方はメーカーごとにバラバラですが、区分そのものはどのメーカーにもあります。
たとえばイナバなら、小型はシンプリー、中型・大型はフォルタ。 ヨドコウなら、小型はエスモ、中型・大型はエルモ、といった具合です。
ここで先に押さえておきたいことがあります。
「イナバは組みやすい」「ヨドは組みにくい」といったメーカー単位の話は、実はあまり当てになりません。
同じメーカーでも、小型と中型・大型で評価が入れ替わるからです。 この点は、後半でくわしく触れます。
一人で手が足りなくなる工程は、区分で場所が違う
ここがこの記事の核心です。
据え付けの途中で「これは一人では無理だ」と手が足りなくなる場面。 その工程が、区分によって違います。
- 小型でつまずきやすいのは、屋根の取り付けの工程
- 中型・大型でつまずきやすいのは、骨組みの工程
つまり「大きいほうが全部大変」という単純な話ではありません。
どの工程で人手が要るかが、区分ごとにずれているということです。
小型だから最後までずっと一人でいける、というわけでもありません。
人数の目安としては、中型・大型は大人二人以上を前提に、小型は一人でも組めることが多い、とされています。
ただし、これはあくまで目安です。 小型でも、屋根を載せる場面では手が増えたほうが進みます。
下地づくりとブロックの並べ方は、区分で変わらない
「大きい物置は、下地の作り方も特別なんじゃないか」。
そう思われがちですが、ブロックの並べ方や下ごしらえの手順そのものは、小型でも中型・大型でも変わりません。
区分が上がるとブロックの数が増えるのは事実です。
ですがそれは、機種ごとにカタログや商品ページで指定された枚数によるもの。 据える側が勝手に増やしたり減らしたりする余地はありません。
数が変わるだけで、置き方や下地づくりのやり方が変わるわけではない、ということです。
ちなみに、コンクリート基礎に固定して据えるのはガレージと床のないバイク倉庫くらいです。 物置(小型・中型/大型)は、ブロックを敷いて据えるのが基本です。
据え付けで多くの人がつまずくのは、別のところです。
区分が上がってブロックの数が増えると、そのすべての天端(上面)の高さを水平にそろえるのが難しくなります。
これも目安としての傾向ですが、水平がそろっていないと、本体の組み上がりにも響いてきます。
「組みやすさ」はメーカーではなく区分で見る
冒頭で触れた、「同じメーカーでも評価が入れ替わる」という話です。
- 中型・大型では、ヨドコウのエルモが、イナバのフォルタより組みやすい
- 小型では、イナバのシンプリーが、ヨドコウのエスモより遥かに組み立てやすい
見てのとおり、中型・大型ではヨド、小型ではイナバ。 軍配の上がる方向が、逆です。
だから「どのメーカーが組みやすいか」という問いは、そのままでは答えが出ません。
先に「どの区分の話をしているか」を決めてから比べる。 これが、実際に近い見方です。
大きいほどキズが付きやすい、は「物による」
「中型・大型は本体パネルが重くて大きいから、運んだり立てたりする段階でキズが付きやすい」。
そんな話もあります。
傾向としてはそのとおりですが、物によっては小型・中型大型は関係なく、区分だけで決まる話ではありません。
まとめ
- 物置はまず「小型」と「中型・大型」の2区分で考える
- 一人で手が足りなくなる工程は、小型は屋根の取り付け、中型・大型は骨組みと、場所が違う
- 下地づくりとブロックの並べ方は区分で変わらない。変わるのは指定されるブロックの数
- 「組みやすさ」はメーカー単位ではなく、区分とセットで比べる
どの区分が合うかは、置く場所や入れたい物によって変わってきます。
判断の材料として使っていただければと思います。