物置の買い替えで最初に手が止まるのは、新しいものの選び方より「いま建っている古いほうを、どうやって外すか」だったりします。
ネットで調べると、解体の順番はどこも「屋根から」で揃っています。でも、実際に外す現場では、その順番で固定ではありません。
この記事は、すでに建っている物置を外す側から見た話に絞ってまとめました。
アンカーを外したあと、地面には何が残るのか
風で飛ばないよう、物置をアンカーで固定してあった場合。本体を外しても、そこで終わりではありません。
固定に使っていたアンカー金具が、地面から突き出した状態で残ります。ブロックや土に打ち込んだ金具が、本体だけ抜けたあとに顔を出している状態です。
この突き出した金具は、バールで掘り起こせば取りのぞけます。
ただ、「必ずきれいに抜ける」と言い切れるものではありません。あくまで、掘り起こせば取りのぞける、という現場での見え方です。
同じ場所に新しい物置を据えるなら、この金具が邪魔になることもあります。跡がどうなっているかは、外したあとに確認する箇所のひとつです。
(※アンカーが必要な場所・不要な場所の見分け方は、物置のオプションは要る?基本は不要、でもアンカーは別 で扱っています。ここでは「外したあとに何が残るか」だけに絞っています)
解体の順番は「上から」とは限らない
スチール物置の解体は、屋根 → 壁パネル → 床・骨組みの順に、上から下へ外していく。手順を紹介しているページは、だいたいこの順番です。
これが間違いというわけではありません。ただ、現場では必ずしもこの通りにはなりません。
機種や状況によっては、屋根より先に壁の解体をしたほうが解体しやすいことがあります。
どんな機種でも壁が先、という話ではありません。あくまで「機種や状況によっては」です。上から順が基本線にあり、目の前の物置の造りや置かれ方によっては、先に壁へ手をつけたほうが早い場面がある、ということです。
屋根のパネルは、小型(収納庫タイプ)の場合、二人以上で外すのが前提になることがあります。持ち上げて外す部品なので、一人では扱いにくい場面が出てきます。
錆びて回らなくなったボルトをどうするか
長く建っていた物置ほど、外そうとしても回らないボルトが出てきます。
回らないボルトは、グラインダーやボルトクリッパーで頭を落として切ってしまう、という進め方があります。無理に回して工具を舐めさせるより、頭を切り落として先へ進める形です。ここは解体作業そのものの中身なので、参考程度に。
前に敷いてあったブロックは、そのまま使えるのか
買い替えのとき、多くの人が気にするのが「前の物置の下に敷いてあった基礎ブロックは、そのまま使い回せるのか」という点です。
ここは、施主の希望があれば、そのまま使い回します。前のブロックを流用するか、新しく並べ直すか。決めているのは、作業する側ではなく施主側です。
そのうえで、割れているものは新しいブロックに交換します。割れたブロックの上に新しい物置を載せると据わりが安定しないので、状態を見て入れ替えます。
「割れていなければ必ず使い回す」でも「毎回新品に替える」でもありません。使い回すかどうかは施主の希望、割れているものは交換。この二つで決まっていきます。
買い替えを考えている段階で、いま敷いてあるブロックが割れていないかを一度見ておくと、話が早くなる箇所です。
なお、荷物は、事前に片付けておいてもらう前提で現場に入ります。仮に中身が残っていた場合は、荷物を全て出してから解体に入ります。
まとめ
古い物置を外す側から見て、押さえておきたいのは次のあたりです。
- アンカーで固定してあった場合、外したあとに金具が地面から突き出して残る。バールで掘り起こせば取りのぞける
- 解体は上から順が基本だが、機種や状況によっては壁を先に外したほうが解体しやすいことがある
- 前のブロックは、施主の希望があれば使い回し、割れているものは交換になる
- 荷物は空にしてから解体に入る
買い替えのときに「古いほうをどうするか」で詰まるのは、外したあとに何が残るか、下のブロックはどうなるか、が見えていないからです。
いま建っている物置のアンカーの有無と、ブロックの割れ。この二つを先に確認しておくと、次の物置を選ぶときの見通しが立てやすくなります。