2026年9月1日、イナバの断熱物置「ナイソー」が新型のSMX型に切り替わりました。同じ日に「como lite(コモ・ライト)」も加わっています。従来のSMK型は、その前日、8月31日をもって生産終了です。

断熱物置は、物置全体から見ればごく一部の区分です。そこで機種が入れ替わっても、ふつうは話題になりません。ただ、この区分はこの2年で顔ぶれが変わっています。

この記事は、メーカーの公式発表と当サイトの廃盤記録を突き合わせて書いています。

この2年で起きたこと

時期何が起きたか出典
2024年3月末ヨドコウ「ヨド蔵MD/ヨド蔵SA」が受注をもって生産終了ヨドコウ公式の廃番案内(2024年1月付)
2026年8月31日イナバ「ナイソー」SMK型が生産終了イナバ公式ニュースリリース(2026年7月6日付)
2026年9月1日イナバ「ナイソー」SMX型・「como lite」SML型を発売イナバ公式ニュースリリース(2026年9月1日付)

ヨド蔵については、後継が発表されていません。ヨドコウの現行ラインアップに、後継にあたる断熱物置の掲載は見当たりません。

一方、イナバは同じ日に2機種を出しています。片方は従来からの「ナイソー」の後継、もう片方は「como lite」という新しい名前です。

タクボの現行ラインアップにも、断熱を掲げた区分は見当たりません。

なお、この記事を書いたあとに当たり直したところ、イナバには世代交代とは別に、断熱材の入った2シリーズがもとからありました。内壁と天井に断熱材を入れたフォルタプラス[FP](公式の名称は「断熱材付物置」、27型番)と、外壁と化粧板の二重構造で屋根裏と扉に断熱材を入れたナイソーシスター[KMW](63型番)です。2026年10月12日に、どちらも当サイトに追加しました。

つまりこの区分は、いま一社に寄っています。買い替えを考えているなら、以前と同じ感覚で選べる状態ではなくなっている、ということです。

断熱物置は、何が違うのか

ふつうの物置は、鋼板でできています。板一枚で外と中が隔てられているので、外の温度がそのまま内側に伝わります。

温度が伝わると、条件によっては結露が起きます。冷えた面に、暖かく湿った空気が触れたときです。冬の朝や梅雨どきに、冷たい飲みものを入れたコップの外側に水滴がつくのと、起きていることは同じです。物置の場合、水滴がつくのは壁の内側になります。

断熱物置は、壁や天井に断熱材を入れて、この温度差をやわらげる構造です。

「断熱物置なら結露しない」とは、メーカーも書いていません。構造として温度差が伝わりにくい、というところまでです。

誰に関係する話か

しまうものによって、関係するかどうかが分かれます。

  • 湿気や温度変化に弱いものをしまうなら、選択肢として見ておく区分です。衣類、寝具、紙もの、電子機器、食品など
  • スコップや自転車、タイヤなどが中心なら、この区分を検討する理由は薄くなります

そして、いま断熱物置を使っていて買い替えを考えている場合は、事情が変わっています。ヨド蔵を使っていたなら同じメーカーの後継はなく、ナイソーのSMK型を使っていたなら現行はSMX型です。型番をそのまま指定しても通りません。

当サイトの廃盤・生産終了の記録には、確認できた日付とあわせて残してあります。販売サイトは終わった商品のページを消していきますが、ここは消さずに置いています。

寸法は公式に出そろった

発売から1か月が経ち、2機種とも公式の寸法表が出ています。ナイソー SMX が9型番、como lite が33型番で、当サイトにも全型番の外寸を載せました。

この2機種は製品カタログが1冊にまとまっていて、間口・奥行の刻みも共通です。間口1,900〜3,640mm、奥行1,320〜2,480mm、高さはどちらも2,416mm(軒高2,378mm、内高2,100mm)。como lite だけ、1,320mm角の最小サイズが選べます。

違うのは用途です。como lite には守衛所・喫煙所・掃き出し窓・フラッシュドアの4タイプがあり、タイプによって選べる寸法も変わります。

なお公式の寸法表には「屋根回り寸法」と「土台回り寸法」の2種類が載っています。当サイトが載せているのは土台回り(柱の外側)で、屋根の軒先はこれより間口で160mm、奥行で243mm外に出ます。壁際に寄せるときは、この張り出しのほうで確かめてください。

まとめ

断熱物置というジャンルで、2年のあいだに一社が抜け、一社が2機種を入れ替えました。

  • ヨドコウ … ヨド蔵が2024年3月末で終了。後継の掲載なし
  • イナバ … 2026年9月1日にSMX型とcomo liteへ

結露は、外と中の温度差で起きます。断熱物置はその差をやわらげる構造ですが、結露しないと書かれているわけではありません。

しまうものが湿気に弱いかどうか。そして買い替えなら、前と同じ型番はもう無いということ。この2点が、いま確かめておく材料になります。