台風で物置が動いた、倒れたという話は珍しくありません。では公式は、風にどこまで耐えると書いているのか。3社の製品ページを当たりました。風の数値が書かれていたのは1社だけでした。
数値を出しているのは、イナバだけ
| メーカー | 製品ページの風に関する記載 |
|---|---|
| イナバ | 「基準風速34m/s(地表面粗度区分Ⅲ)」 |
| タクボ | 記載なし |
| ヨドコウ | 記載なし |
イナバはフォルタのFS-2214SとFS-3526Sで確認しました。どちらも同じ34m/sです。型番ごとに違う値が振られているのではなく、シリーズの強度を説明する注記として付いています。
イナバの34m/sは「どこでも耐える」という意味ではない
イナバの書き方をそのまま引くと、こうです。
※基準風速34m/s(地表面粗度区分Ⅲ)地域を前提としていますが、設置条件、用途地域によっては対応できない場合があります。
前提を置いたうえで、その前提から外れる場合があると自分で断っています。 地表面粗度区分は、周りに何が建っているかで変わる区分です。海沿いの開けた土地と、住宅が建て込んだ場所とでは、同じ風速でも物置が受ける力が変わります。
つまりこの数値は、置く場所を見ずに「34m/sまで大丈夫」と読める種類のものではありません。
タクボとヨドコウの仕様欄に、風の項目がない
タクボのMr.ストックマン ダンディ(ND-3222)の仕様欄にあるのは、カラーバリエーション・外部寸法・開口部寸法・内部寸法・床面積・床耐荷重の6項目です。風に関する欄はありません。
ヨドコウのエルモシャッターの製品ページにも、風の数値はありませんでした。こちらは積雪のほうは間口ごとに数値が出ています(雪の多い地域向けにすると、物置の寸法は変わるのか)。同じメーカーでも、出している荷重と出していない荷重があります。
床のほうも基準が揃っていません。そちらは物置の床は何kgまで?にまとめました。
風への対策として、3社が案内しているもの
数値の公表は揃っていませんが、転倒防止(アンカー)工事については3社とも公式で設置を案内しています。 積雪や強風の地域では、建築基準法への対応で必要になる場合があります。地面がコンクリートか土かで工法が変わるため、何をどこまで行うかは設置業者への確認になります。
アンカーを含めたオプションの扱いは物置のオプションは後から足せる?に書いています。
まとめ
- 製品ページに風の数値があるのはイナバだけ。フォルタの2型番とも「基準風速34m/s(地表面粗度区分Ⅲ)」
- その34m/sは前提つきで、イナバ自身が「設置条件、用途地域によっては対応できない場合があります」と断っています
- タクボとヨドコウの製品ページには、風の数値がありません
- 数値の公表は揃っていませんが、アンカー工事は3社とも案内しています
- いずれも2026年10月19日に各社の公式ページで確認した内容です。ご購入前に必ず公式サイト・最新カタログでご確認ください