同じシリーズの中に、寸法が一つだけ違う型番が並んでいます。奥行950mmと1,370mm。間口1,832mmと2,016mm。どちらにするかで迷うとき、カタログの数字は増えた分しか見せてくれません。

ところが、一段動かしたときに何が動いて何が動かないかは、公式の寸法表を並べると決まっています。タクボは型番ページに外部寸法・開口部寸法・内部寸法の3つを別々に載せているので、同じシリーズで一つだけ違う型番を2つ開けば、その場で確かめられます。

奥行を一段深くすると、動くのは2つだけ

グランプレステージ ジャンプで、間口と高さを同じにして奥行だけを変えた2型番です。

GP-115DGP-117D
外部寸法1,120 × 530 × 1,100mm1,120 × 750 × 1,100mm
開口部寸法間口482.5 × 高さ960mm間口482.5 × 高さ960mm
内部寸法1,065 × 420 × 970mm1,065 × 640 × 970mm
床面積0.59m²0.84m²

奥行が220mm深くなって、内部の奥行も220mm深くなり、床面積が0.25m²増えています。開口部は間口・高さとも同じ数字です。

同じことを中・大型のMr.ストックマン ダンディで見ても、形は変わりません。

ND-1815ND-1822
外部寸法1,832 × 1,590 × 2,110mm1,832 × 2,290 × 2,110mm
開口部寸法間口992 × 高さ1,850mm間口992 × 高さ1,850mm
内部寸法1,776 × 1,420 × 1,882mm1,776 × 2,120 × 1,868mm
床面積2.91m²4.2m²

奥行が700mm深くなり、内部の奥行も700mm深くなっています。開口部は同じ。内部の高さだけが1,882mmから1,868mmへ14mm下がっていて、これは屋根が奥へ向かって下がる分です。

つまり奥行の一段は、入口の大きさを変えずに奥を伸ばす変更です。入口を通ったあとに置ける量が増えるだけで、通せるものの大きさは変わりません。

高さを一段上げると、入口の高さが同じだけ上がる

今度は間口と奥行を同じにして、高さだけを変えた2型番です。

GP-117DGP-117A
外部寸法1,120 × 750 × 1,100mm1,120 × 750 × 1,900mm
開口部寸法間口482.5 × 高さ960mm間口482.5 × 高さ1,760mm
内部寸法1,065 × 640 × 970mm1,065 × 640 × 1,770mm
床面積0.84m²0.84m²

高さが800mm上がって、開口部の高さも800mm、内部の高さも800mm上がりました。床面積と開口部の間口は動きません。

高さの一段は、床の広さを変えずに縦を伸ばす変更です。

間口を一段広げたときだけ、入口も広がる

3つの軸のうち、入口の幅に効くのは間口だけです。グランプレステージ ジャンプで、奥行530mm・高さ1,100mmを保ったまま間口を上げていくと、こうなります。

型番外形の間口開口部の間口
GP-115D1,120mm482.5mm
GP-155D1,488mm667mm
GP-197H1,879mm862mm

間口が368mm広がって開口部は184.5mm。次の段では391mm広がって195.5mm。どちらもちょうど半分です。この機種は引き戸2枚の両開きで、開くのは2枚のうち1枚分だからです。

片開きの機種では、半分より大きくなります。

型番外形の間口開口部の間口
ND-18151,832mm992mm
ND-20152,016mm1,113mm

間口が184mm広がって、開口部は121mm。固定パネルが片側にあり、動く戸の側が広がるためです。

入口の幅は前に残す寸法にもつながります。間口を一段動かす判断だけは、床の広さと入口の両方を動かすことになります。

一段の大きさは、シリーズごとに違う

「一段」が何ミリなのかは、シリーズで揃っていません。奥行で並べると、差がはっきりします。

シリーズ奥行の段
フォルタ950 → 1,370 → 1,530 → 1,790 → 2,210 → 2,630 → 3,050mm
シンプリー448 → 548 → 648 → 788 → 938mm
グランプレステージ ジャンプ530 → 650 → 750 → 900mm

フォルタの一段は420mmのところが多く、シンプリーは100〜150mm。同じ「一段深く」でも、フォルタの一段はシンプリーの3段分以上にあたります。

間口でも同じです。エスモは1,050mmから2,100mmまで150mm刻みで並び、エルモは350mm前後の刻みで上がっていきます。刻みが細かいシリーズほど、置き場所の寸法に近い段が見つかります。粗いシリーズでは、一段の差がそのまま選択肢の飛び方になります。

同じシリーズの中で一つの寸法だけが違う隣り合わせの組は、収録している物置676型番のなかに1,105組あります。段ごとにまとめたものを、それぞれの製品ページに「寸法を一段動かすとどう変わるか」として置いています。

まとめ

一段動かしたときに動くものは、軸ごとに決まっています。

  • 奥行:床面積と内部の奥行。入口は変わらない
  • 高さ:開口部の高さと内部の高さ。床面積と入口の幅は変わらない
  • 間口:床面積と内部の間口、そして入口の幅

入れたいものが入口を通るかで迷っているなら、効くのは間口の段です。入口を通ることが分かっていて置ける量だけを増やしたいなら、奥行か高さの段になります。