バイクや大きな物を入れるならシャッター、という話になります。では引き戸と比べて、通せる口はどれだけ変わるのか。タクボには外形寸法も内部寸法も完全に同じで、扉だけが違う型番があるので、そこだけを取り出して比べられます。

収録している物置676型番のうち、シャッター扉は3社4シリーズ72型番です。ただし開口の寸法を公表しているのはタクボだけでした。

同じ箱で、扉だけが違う

Mr.ストックマン ダンディ(引き戸)とMr.ストックマン シャッター扉は、同じ型番の数字なら外形も内部も一致します。たとえば1815なら、どちらも外形1,832×1,590×2,110mm、内部1,776×1,420×1,882mm。違うのは開口部だけです。

型番外形の間口引き戸の開口シャッターの開口幅の差
18151,832mm992 × 1,850mm1,618 × 1,590mm+626mm
22152,200mm1,238 × 1,850mm1,986 × 1,590mm+748mm
29292,900mm1,542 × 1,850mm2,686 × 1,590mm+1,144mm

間口が広いほど、差は大きくなります。引き戸は間口の5割台しか開かず(54.1%/56.3%/53.2%)、シャッターは9割近く開きます(88.3%/90.3%/92.6%)。引き戸は開く側の戸1枚分しか動かないので、間口を広げても開口はその半分ずつしか増えません。シャッターは全面が上がるので、間口がそのまま効きます。

ただし、高さは260mm下がる

上の表の右端をもう一度見ると、シャッターの開口の高さは3つとも1,590mmで、引き戸の1,850mmより260mm低いです。巻き上げたシャッターを納める場所が、開口の上に要るためです。

幅は広くなるのに、高さは低くなる。同じ本体高さで比べるかぎり、背の高い物が通るかどうかで見るなら引き戸のほうが開口は高いことになります。

引き戸の開口の高さは、本体が高くなっても変わらない

ここで、もう一つ公式の数値から分かることがあります。

型番本体の高さ開口の高さ内部の高さ
ND-2215(引き戸)2,110mm1,850mm1,882mm
JN-2215(引き戸)2,570mm1,850mm2,342mm

Mr.トールマン ダンディはMr.ストックマン ダンディより46cm高いシリーズですが、開口の高さは1,850mmのままです。増えた460mmは内部の高さ(1,882→2,342mm)になって、開口には出てきません。間口2,900mmの組(ND-2929とJN-2922)でも、開口はどちらも1,542×1,850mmでした。

つまり引き戸では、本体を高くしても入口は大きくなりません。高くなるのは、入れたあとに積み上げられる分です。

シャッターは、本体の高さが開口に出る

シャッターは逆です。

型番本体の高さ開口の高さ
NDE-2929(シャッター)2,110mm1,590mm
WS-2929(シャッター)2,570mm2,105mm

本体が460mm高くなると、開口も515mm高くなります。引き戸の1,850mmを超えるのは、この高いほう(Mr.シャッターマン)だけです。

まとめると、本体高さ2,110mmの機種ではシャッターの開口は引き戸より260mm低く、2,570mmの機種では255mm高い。「シャッターなら高さも稼げる」は、高いほうの機種に限った話でした。

寸法の選択肢は減る

もう一つ、シャッターを選ぶと起きることがあります。寸法の組み合わせが減ります。

Mr.ストックマン シャッター扉は12型番で、引き戸版の51型番にある間口1,316mm・1,500mm・2,016mm・3,232mm以上や、奥行890mm・1,222mm・1,406mmの段がありません。狭い側と広い側の両端が落ちています。

Mr.シャッターマンは22型番で、高さが2段あります。2,570mmのWSは16通りありますが、2,110mmのWSBは奥行2,622mm・2,990mmの6通りだけです。

同じことがヨドコウでも起きていて、エルモシャッターは高さが1段しかありません。イナバのドマールは18型番で、9つの床寸法に土間タイプと床付タイプがある形です。

まとめ

  • 扉だけが違う同じ箱で比べると、シャッターの開口は引き戸より626〜1,144mm広い
  • ただし本体高さ2,110mmでは、シャッターの開口は引き戸より260mm低い
  • 引き戸は、本体を高くしても開口は1,850mmのまま。高くなるのは内部だけ
  • シャッターは本体の高さが開口に出る。引き戸より高い開口になるのは、本体2,570mmの機種
  • シャッターを選ぶと、間口と奥行の選択肢は引き戸版より減る

入れたい物が幅で引っかかっているならシャッター、高さで引っかかっているなら本体の高いほうを見る。どちらで引っかかっているかは、入口の寸法を見れば決まります。