物置に何が入るかを決めるのは、外形寸法ではなく内寸です。間口1,832mmの物置に1,800mmの棚は入りません。

訂正。 この記事は2026年10月12日に「内寸を型番ごとに出しているのはタクボだけ」として公開しました。まちがいでした。当たったのが各社サイトのHTMLの寸法表だけで、同じ型番ページから張られた資料へのリンクを見ていませんでした。イナバもヨドコウも、型番ごとの内寸と開口を公開しています。同日に主題を立て直しています。

3社の置き場所

メーカー内寸開口どこに置いてあるか形式
タクボありあり型番ページの寸法表HTML。ページを開けばそのまま読める
イナバありあり型番ページからリンクされた「シリーズ寸法表」PDF
ヨドコウありあり型番ごとの仕様図DXF。図面の中の文字

HTMLの表だけを見ると、内寸の列があるのはタクボだけです。イナバのシリーズページと型番ページの表は品番・タイプ・価格・幅・奥行・高さ・床面積で、ヨドコウの物置検索は型番・タイプ・床面積・間口×奥行×高さです。どちらにも内寸と開口の列はありません。

列が無いことと、公開していないことは別でした。

この記事を書いたあと、公式から取った内寸と開口部の寸法を当サイトにも載せました。タクボ240型番(型番ページの寸法表から)、ヨドコウ163型番(型番ごとの仕様図DXFから)、イナバ18型番(ドマールのシリーズ寸法表PDFから)の合計421型番で、該当する製品ページの「内寸と開口部」の表に出しています。イナバの他のシリーズは、PDFの表の組み方がシリーズごとに違い、取り違いを防げる形にできていないため見送りました。

タクボ ── 型番ページの表に4つ並んでいる

タクボの型番ページは、寸法を表で出しています。WS-1819Hならこうです。

項目値
外部寸法間口1,832×奥行1,922×高さ2,570mm
開口部寸法間口1,618×高さ2,105mm
内部寸法間口1,776×奥行1,752×高さ2,372mm
床面積3.52m²(1.07坪)

当サイトが載せているタクボの311型番について、型番ページを1件ずつ開いて数えました。

出ているもの型番数
外部・内部(3辺)・開口部・床面積241
外部・床面積と、物置部内部寸法・開放部内部寸法(各3辺)。開口部寸法がない40
外部・開口部・床面積と、内部寸法は間口と奥行だけ。内部の高さがない30

40型番はMr.ストックマン プラスアルファ(TP)です。物置部と駐輪部が一体になった型で、内部寸法がその2つに分けて書かれています。30型番はBELOSで、内部寸法の行が「間口2,477×奥行1,644」のように間口と奥行で終わり、高さの数字がありません。

イナバ ── 型番ページの「仕様ダウンロード」にシリーズ寸法表がある

イナバの型番ページには「仕様ダウンロード」という欄があり、そこに「◯◯シリーズ寸法表」のPDFが置かれています。中身は「詳細寸法表」で、列はこうです。

機種 / 面積(㎡) / 屋根回り寸法 / 側板回り寸法 / 内部寸法 / 有効開口寸法 / 内高

シンプリー[MJX]とフォルタ ウィズ[FW]の2シリーズで確かめました。型番ごとに数値が並んでいます。

フォルタ ウィズの寸法表には、内寸と開口のほかにこうも書いてあります。

軒高 S:2045 H:2345

棚板はS:346〜1446まで12段調節 H:346〜1746まで15段調節 (100㎜ピッチ)

一般型と多雪型で内高が違う型番は、同じ欄に「一:1,890/多:1,860」の形で両方の数値が入っています。

このPDFは埋め込みフォントで作られていて、本文をコピーすると文字化けします。人が開けば読めますが、機械では素直に取り出せません。

ヨドコウ ── 仕様図の図面の中にラベル付きで入っている

ヨドコウはデータダウンロードで、型番ごとの仕様図をDXFとPDFで配っています。DXFを開くと、図面の中に次の文字があります。

本体外寸法 / 室内有効巾 / 室内有効奥行 / 有効開口巾 / 有効開口高サ

数値はそれぞれのラベルの横に置かれています。

型番本体外寸法室内有効巾室内有効奥行有効開口巾有効開口高サ
ESF-1509A(エスモ)1,500×900mm1,439mm757mm769mm1,769mm
ESF-1805A(エスモ)1,800×513mm1,795mm370mm969mm1,769mm
LMD-1515(エルモ)──1,418mm1,336.5mm821mm1,914mm

同じエスモで、間口1,500mmのほうが有効開口巾769mm、間口1,800mmのほうが969mmです。

仕様図PDFのほうは、CADからの出力で寸法の文字が図形になっています。文字を1件も持っていません。数値を文字として持っているのはDXFだけです。

外形の高さからは、内寸の高さが引けない

ここから先は、タクボの公開値で見た話です。内部寸法が3辺そろっている241型番で、外形寸法と内部寸法の差を数えました。

差何通りか値
外形間口 − 内寸間口3通り54/55/56mm
外形奥行 − 内寸奥行3通り94/110/170mm
外形高さ − 内寸高さ22通り130〜307mm

間口と奥行は、シリーズが決まれば差も決まります。グランプレステージ ジャンプなら間口の差は55mm・奥行の差は110mm、Mr.ストックマン系なら56mm・170mmです。

高さだけが、そうなっていません。同じ外形高さ2,110mmの型番を並べます。

型番外形 間口×奥行外形高さ内寸高さ
ND-18081,832×8902,110mm1,905mm
ND-22122,200×1,2222,110mm1,882mm
ND-25122,532×1,2222,110mm1,837mm
ND-29292,900×2,9902,110mm1,816mm

4型番とも外形高さは2,110mmですが、内寸高さは1,816mmから1,905mmまで89mm違います。

ND-2212とND-2512は、奥行1,222mmも外形高さ2,110mmも同じで、間口だけが2,200mmと2,532mmで違います。それだけで内寸高さが45mm変わります。

内寸高さが何で決まるのかは、タクボの公式資料に見当たりません。数字だけが型番ごとに出ています。

背の高いものを入れるなら、外形高さではなく内寸高さを見ることになります。

開口部の間口は、外形間口の26.5%から92.6%まで

開口部寸法が出ている241型番で、開口部の間口を外形間口で割りました。

型番外形間口開口部の間口割合
ND-58265,815mm1,542mm26.5%
ND-18081,832mm992mm54.1%
WS-1819H1,832mm1,618mm88.3%
NDE-2929H2,900mm2,686mm92.6%

一番狭いのはND-5826の26.5%、一番広いのはNDE-2929Hの92.6%でした。90%を超えるのはシャッター扉の型番(Mr.シャッターマン・Mr.ストックマン シャッター扉・バイクシャッターマン)です。

引き戸のほうは、間口と足並みがそろっていません。Mr.ストックマン ダンディで並べます。

外形間口開口部の間口
1,316mm648mm
2,200mm1,238mm
2,532mm1,460mm
2,900mm1,542mm
4,415mm1,238mm
5,079mm1,460mm
5,815mm1,542mm

間口4,415mm以上の3型番の開口部は1,238/1,460/1,542mmで、間口2,200〜2,900mmの型番とまったく同じ値です。外形間口が2倍になっても、入口は広がっていません。

扉の開口も、外形間口からは引けません。

当サイトの数値も直しました

この照合で2つ出ました。

1つめ。 グランプレステージ ジャンプのGP-139A・GP-139B・GP-139Cの間口を1,120mmと載せていましたが、タクボの型番ページは1,304mmと書いています。同じページの床面積1.17m²も1,304×900で合います(1,120×900なら1.01m²です)。1,304mmに直しました。残りの308型番は食い違いがありませんでした。

2つめ。 有効開口の3件(エスモ・エルモ・ラヴィージュ)を「販売店の仕様表2件で一致を確認したもの」として載せていました。ヨドコウの仕様図DXFと突き合わせたところ、3件とも数値は一致していました。出どころをメーカー公式に差し替えています。

どちらも更新履歴に記録しました。

まとめ

  • 内寸と開口を型番ごとに公開しているのは、3社とも
  • 置き場所が違う。タクボはHTMLの表、イナバはシリーズ寸法表のPDF、ヨドコウは仕様図のDXF
  • HTMLの表に内寸の列があるのはタクボだけ。「表に無い」と「公開していない」は別
  • タクボでも、TPの40型番に開口部寸法はなく、BELOSの30型番に内部の高さはない
  • 外形の間口・奥行から内寸は引けるが、外形の高さから内寸の高さは引けない(差は22通り)
  • 開口部の間口は、外形間口の26.5%から92.6%までばらつく